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2023 年度 実績報告書

アフリカ圏における障害を有する女性が近親者暴力を被るメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K21146
研究機関広島大学

研究代表者

廣瀬 直紀  広島大学, 医系科学研究科(保), 研究員 (40961561)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード障害 / 近親者暴力 / アフリカ / 効果修飾因子
研究実績の概要

世界で最も近親者による暴力被害を被るアフリカ人女性にフォーカスし、女性の障害と近親者暴力への曝露におけるメカニズムを明らかにするための研究を行った。利用可能であった2016年の南アフリカ、ウガンダ全土の人口データを利用し、交互作用項を投入したmodified Poisson regression解析を実施した。これは、女性の障害と近親者暴力への曝露の関連を増強する、または減弱する因子を特定することを目的とした解析である。使用したデータはDemographic and Health Surveryと呼ばれ、米国のUnited States Agency for International Developmentが提供する公的なデータベースである。全世界の低中所得国に暮らす人々の健康や栄養に関する膨大な情報を個人レベルで収集しており、国を代表するHousehold Dataとなっている。本データを解析した結果、女性の障害と近親者暴力との関連をネガティブに増強しうる因子として、ウガンダにおいては身体的暴力をアウトカムとした際には夫のアルコール飲酒と夫の教育歴があり、南アフリカにおいてはそうした因子は発見されなかった。この結果から、ウガンダにおいて女性の障害と近親者暴力の関連を断ち切るために、アルコール飲酒がある、または教育歴の低い夫がいる家庭に着目し、それらを修飾する介入を行うことが有効である可能性が示唆される。

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公開日: 2024-12-25  

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