研究課題
研究活動スタート支援
本調査の結果、女性の障害と近親者暴力との関連をネガティブに増強しうる因子として、ウガンダにおいては身体的暴力をアウトカムとした際には夫のアルコール飲酒と夫の教育歴があり、南アフリカにおいてはそうした因子は発見されなかった。この結果から、ウガンダにおいて女性の障害と近親者暴力の関連を断ち切るために、アルコール飲酒がある、または教育歴の低い夫がいる家庭に着目し、それらを修飾する介入を行うことが有効である可能性が示唆される。
薬剤疫学
この研究は、障害を持つ女性に対する近親者暴力の要因をウガンダと南アフリカで比較することで、地域特有のリスクファクターを明らかにした。学術的には、夫のアルコール消費と教育歴がウガンダでの暴力のリスクを高めることを示し、これらの因子に介入するような社会政策を打ち出すことで、障害を持つ女性の近親者暴力のリスクを低下させる可能性がある。これにより、障害を持つ女性が安全に生活できる社会の構築に貢献し、持続可能な社会の実現に寄与することが期待される。