2021年に施行した日本の救急医のバーンアウト調査のパイロットスタディの解析を行い、日本の救急医は諸外国に比べて、バーンアウトの構成因子の一つである"個人的達成感の低下"で重症となる数が多いことが判明した。それには自分の力を信じられない状態に陥っている心理傾向である、インポスター症候群との関連が示唆された。2023年6月にバーンアウトとインポスター症候群の関連を検証するためのパイロットスタディを施行した。日本の救急医のインポスター症候群の比率は海外の報告と同様であった。多変量解析にて睡眠時間、介護者の存在や日本独特の因子であるベッド管理、当直制がバーンアウトやインポスター症候群に関連があった。
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