本研究では、眼科的健常者は、アイフレイル(加齢に伴う視覚の機能低下)を有する患者に比べてフレイルを予防できている」との仮説を立て、以下の研究を行った。 申請者は、2019年から2021年の間に白内障手術を受けた75歳以上の患者88人を対象に、多施設前向き研究を行った。術前と術後3ヶ月にミニメンタルステート検査(MMSE)を用いて認知機能を評価した。結果、白内障手術によって軽度認知障害患者の認知機能は有意に改善した。 さらに、二重感覚障害(視覚と聴覚の両方に障害がある状態)と認知症発症との関連について系統的レビューおよびメタ分析を行った。二重感覚障害は認知症発症のリスクを高める可能性を示した。
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