本研究は、看護師の脱水に関する自覚を明らかにしたうえで、介入による水分摂取行動の変容効果ならびに脱水予防に向けた水分状態の改善効果が見込まれる結果を明らかにした。 脱水が予防されることで、看護師の心身の健康が保たれるだけでなく、認知機能の低下によるミスの増加が予防されることで、患者に提供される看護ケアの質の維持につながることが期待できるため、社会的な意義が大きいと考えられる。 また、看護師の脱水に関する研究は世界的にもほとんど実施されておらず、看護師の脱水に対する認識および脱水を予防する方法を検証した研究は実施されていないため、学術的にも非常に有意義な研究であるといえる。
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