研究課題
研究活動スタート支援
近年その乱用が欧米を中心に社会問題の一つとなっている、「デザイナードラッグ」の中でも特に摂取量が極微量で、その薬理作用を発現するベンゾイミダゾール系鎮痛薬(ニタゼン類、NZ)及びベンゾジアゼピン誘導体(デザイナーベンゾジアゼピン、DBZ)について、化学構造式に基づく精密質量データベースを作成した。本データベースを、薬物中毒死が疑われるご遺体から採取した試料の分析に適用することで、中毒原因薬物を同定することが可能となり、網羅的スクリーニングによるこれら薬物の見逃し回避が期待できる。
薬毒物分析
近年その乱用が欧米を中心に社会問題の一つとなっている、ベンゾイミダゾール系鎮痛薬(ニタゼン類、NZ)及びベンゾジアゼピン誘導体(デザイナーベンゾジアゼピン、DBZ)は極微量でその薬理作用を発現することから、その摂取証明には超微量分析が不可欠である。本研究により作成した、これら薬物の精密質量データベースを、薬物中毒死が疑われる法医解剖試料に適用することで網羅的スクリーニングが容易となり、死因究明におけるこれら薬物の見逃し回避が期待できる。