本研究は地方在住の高齢者において,新型コロナウイルスによる自粛生活が長期化したあとの身体活動量を把握することを目的としている.2023年に65歳以上の高齢者130名を対象に調査を行った.本研究の対象者は国民の平均歩数よりも多く歩行しており,COVID-19による自粛生活が長期化した影響は低い可能性があることが示唆された.また,高齢者は新型コロナウイルス感染防止策として講じられた外出自粛要請の中で,活動が制限されながらも各自が健康保持のために自分なりの活動習慣を獲得し,新たな生活を過ごしていることが明らかになった.
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