リンパ節は内部被ばく線量評価における重要器官と位置づけられているが、動物実験に基づいた定量データは乏しい。本研究では、長寿命内部被ばく核種をばく露した動物のリンパ節における核種の移行・分布動態の解明を目的とした。 ラットにウランを皮下および経口投与して、顎下リンパ節および腸間膜リンパ節のウラン濃度をICP-MSにより測定した。血漿中ウラン濃度と比較し、いずれのリンパ節も濃集が観察された。リンパ節凍結切片を用いてマイクロPIXE(荷電粒子励起X線)分析により、組織構造と対応した元素マッピングを得た。リンパ節中ウラン分布については、SR-XRFにより行った。
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