研究課題/領域番号 |
22K21171
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
豊本 莉恵 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80963800)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | スマートフォンCBT / うつ病 / 個別化 |
研究実績の概要 |
従来の対面型の認知行動療法(CBT)をスマートフォンやPCを介して提供するインターネット認知行動療法(iCBT)は、アクセシビリティの改善やコストの削減などの利点を有している。しかしながら、一律に同じCBT技法のプログラムが提供されており、研究ごと・個人ごとに効果のばらつきが課題となっている。そこで、本研究では、大学生と一般人口を対象にうつ病予防を目的としたiCBTのランダム化比較試験データを解析し、iCBTの効果に影響を与える個人の特性(効果修飾因子)を特定し、それをもとに個人特性に応じたiCBTプログラム開発を行うことを最終目標としている。本研究の成果をもとに個別的で精度の高いiCBTアプリやウェブツールが開発できれば、効果的・効率的・経済的なうつ予防のテーラーメイド型ケアの創出と提供を可能にすることが期待される。 2023年度は、一般人口を対象とした大規模臨床試験急性期データの解析と、前年度に実施した大学生の解析結果との比較を計画していたが、データの入手・解析開始が遅延した。したがって、本年度は、効果修飾因子に関する文献の整理、変数の選択や解析方法の検討などを進めた。2024年度に一般人口における本格的な解析を進めていく予定である。また、今年度は、臨床精神医学に個別化iCBTに関する記事を投稿したり、一般市民向けの健康づくり講座で講師を務めたり等、研究者として社会啓蒙活動を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
一般人口を対象としたiCBTのランダム化比較試験急性期データの入手が遅延した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、一般人口を対象としたランダム化比較試験のデータ統計解析を進め、得られた結果をもとに英語論文を執筆する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
一般人口を対象としたランダム化比較試験のデータ解析のために見込んでいた経費は、2024度に使用する。
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