研究課題/領域番号 |
22K21176
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
前山 彩 宮崎大学, 医学部, 助教 (80962414)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | 保育器 / アセスメント / 視野 / 臨床推論 / 思考過程 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護師がケアをする際に設定する保育器の高さに関する要因と、医療安全の視点からケア中の看護師の視野を明らかにすることである。 パイロット研究結果より、保育器の高さの設定の要因として、頸部の前屈角度、保育器と被験者までの距離、被験者の足幅、ケア中の視野及び視線軌跡が考えられる。 計画した当初、それらのデータ収集の方法として、測定機器をレーザー距離計による実測、姿勢評価プログラムソフトでの画像での計測を考えていた。追加で、関節を認識し、座標としてデータを残すプログラムソフトの使用の検討、使用方法の習得を行った。それらのデータ分析に必要なパソコンを購入した。その他、必要な機器の使用方法について確認した。 また関連文献を読み、看護師の思考過程がケア中の看護師の視野に関連し、保育器の高さにも関連するのではないかと新たに予測するようになった。看護師の見ているもの、視野、視線軌跡は、情報収集、アセスメントの視点や臨床推論などの思考の過程を表している。そのため、収集する必要のあるデータが追加となった。被験者が見ているものからどのような思考過程をたどったかについては、被験者に記述してもらう必要がある。一度質問紙を作成したが、被験者への質問項目を追加して、質問紙を作成しなおしている段階である。 所属する学内の倫理委員会にて研究計画書を提出したが、質問紙の変更のために再度承認を待っている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集に使用する機器の追加を検討しているため 質問紙を変更したため、所属する機関の審査を待っているため
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今後の研究の推進方策 |
学内の倫理委員会の承認が下り次第、データ収集を開始し研究を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
感染症の動向を考慮して、学会へ参加しなかったために旅費を使用しなかった。今年度は感染状況に応じて旅費を使用する予定である。 購入を検討していたデータ収集に必要な機器を無料で貸し出してもらえたため、物品費が余剰となっているが、今後機器のメンテナンス、データの分析ソフトの購入およびアップグレードに使用する予定である。 研究を進める中で、新たに関連する要因があったため、関連書籍も購入する予定である。
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