研究課題/領域番号 |
22K21179
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
池内 香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00611972)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | 双極性障害 / メンタルヘルスリテラシー / ケア方略 |
研究実績の概要 |
本研究では、双極性障害をもつ人と家族に対するメンタルヘルスリテラシー獲得・向上のためのケア方略を明らかにすることを目的としている。精神科看護者を対象に、双極性障害をもつ人とその家族に対するメンタルヘルスリテラシー獲得・向上のための看護スキルについてインタビュー調査を実施する。また、他職種や患者・家族に対して、看護者に求める支援内容についてインタビュー調査を実施し、それらの結果をもとに、『双極性障害をもつ人と家族に対するメンタルヘルスリテラシー獲得・向上のためのケア方略』について検討し可視化することを目標としている。 2022年度はインタビューの実施に向けて学内の倫理審査を受審した。倫理審査受審と並行して、再度双極性障害をもつ人のメンタルヘルスリテラシーに関する文献検討を行った。当事者の手記および医学専門書の内容を分類した結果、情報の内容として、<双極性障害の症状><診断と治療><うつ期の対処法><躁期の対処法><寛解期の過ごし方><社会とのつながり(就労を含む)><家族とのつながり><医療とのつながり><制度について><自殺予防について>が挙げられた。これらの文献検討で抽出された情報の内容も踏まえてインタビューガイドを作成している。 第一段階として、精神科看護者対象の倫理審査は承認されたため、2023年度はインタビュー調査の実施と分析を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予定より倫理審査の受審・受理が遅れたことと、新型コロナウイルス感染症の影響により、フィールドへの参入が困難となっておりインタビューの調整・実施ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
精神科看護師に対して、インタビュー調査を行い、双極性障害をもつ人へのメンタルヘルスリテラシー獲得・向上に向けた看護ケアを抽出する。当事者を対象とした研究の倫理審査は未受審であるため、倫理審査受審に向け取り組んでいく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度に予定していたデータ収集のための旅費とインタビュー謝礼、文字起こしのための費用を使用することができなかった。2023年度はインタビュー調査を実施するため、これらの使用を予定している。
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