研究課題/領域番号 |
22K21185
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研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
野口 京子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (80966573)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 口腔ケア / 訪問看護 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
本研究では、訪問看護を利用する要介護高齢在宅療養者の口腔衛生状態向上に向けた口腔ケアプログラムを開発し、臨床での実現可能性を評価することを目的とした。研究実施計画では、2022年度12月までに先行して行った実態調査の結果の分析や文献レビュー、フォーカスグループインタビューを通し、口腔ケアプログラムを構築し、2023年度より調査開始、2023年度以内での結果の分析・執筆、投稿までを目指すことを予定していた。 2022年度は、予定通り12月までに、先行して行った実態調査の結果の分析・文献レビュー、口腔ケアの専門家との胃管交換を基に、プログラム案を構築した。津で、それらの内容を踏まえた研究計画書を、所属機関の倫理審査委員会に提出し、倫理審査の承認を得た。 倫理審査の承認後、介入調査を実施した。調査計画に従い、適格基準に載って施設を選定し、施設管理者からの研究参加同意を得たのちに、施設に所属する訪問看護師への研究説明ならびに同意取得を行い、研究協力を得た。訪問看護師から、対象となる訪問看護利用者を 適格基準に則り選定してもらい、研究者より対象者へ研究説明・同意取得を得て、調査を開始した。調査対象は、訪問看護を利用する高齢在宅療養者の口腔ケアを実施する療養者本人あるいは家族であり、介入時点において、研究者よりプログラムの説明を行う。対象者は、以降4週間口腔ケアを実施していただいた。介入時点、1週間後、4週間後の3時点において、口腔内アセスメントツールであるOHAT-Jの得点推移を評価した。その結果、本プログラムによって、口腔内環境が有意に改善されることが示され、一定の実現可能性があることが明らかになった。 現在、これらの調査結果をまとめ、論文執筆し、投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集の際に、COVID-19による罹患のため、介入調査時期の変更を余儀なくされ、およそ6か月間の遅れが生じた。データ収集完了後は、概ね計画通りに進んでいる。今年度7月に海外学会発表、9月ころまでに海外雑誌のアクセプトを目指す。
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今後の研究の推進方策 |
今年度内に、海外雑誌へのアクセプトを完了させ、調査を完了報告を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度において、今後2点を請求する見込みがあるため。 ①海外学会発表のための旅費(おおよそ40万円)、②海外雑誌投稿の掲載料金(オープンアクセス)(おおよそ35万円)
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