1.大規模職域コホート研究(J-ECOHスタディ)に2018年~2020年に参加した5つの企業のデータに基づき『伝統的日本食スコア(白米、みそ汁、大豆製品、調理野菜、きのこ類、海藻類、魚介類、食塩を多く含む食品、緑茶』及び『改良型日本食スコア(白米を玄米に置き換え、食塩を多く含む食品はスコアを逆転し、乳製品と果物、生野菜を追加)』を開発し、スコアの開発論文を投稿した。カットオフは概ね集団の摂取頻度の中央値とした。 2.開発したスコアと高血圧症との関連について、職域研究に参加した従業員約12000人を対象に解析を行い論文を執筆を終えた。現在投稿準備中である。食事スコアは四分位で分け、ポアソン回帰分析により高血圧症の有病率(PR)を算出した。伝統的日本食スコアでは関連がみられなかったが、改良型日本食スコアではスコアの遵守度が高いほど高血圧症の有病率の低さと統計学的に有意に関連していた。 3.開発したスコアと抑うつ症状の関連について解析を行いボストンの国際学会にて学会発表を行った。両スコアにおいてスコアの高さと抑うつ症状の有病率の低さが統計学的に有意に関連していた。論文については現在執筆中である。
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