若年者を対象として、足関節角度を他動的に変化させ、筋を伸張した際の腓腹筋の輝度の変化を調べた。輝度の評価には超音波診断装置を用いて縦断面で撮像したB-mode画像を用い、関心領域内のグレースケールの平均値を求めた。解析は、筋内に最大の関心領域を設定する方法と全被験者の全画像で深度と大きさを統一した四角形を関心領域とする方法の2種類で実施した。その結果、他動的足関節背屈による筋の伸張に伴い、腓腹筋の輝度が増加することが示された。特に縦断面で撮像し、筋内に最大の関心領域を設定して解析した輝度を筋の伸張量の指標として応用できる可能性が示された。
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