研究課題/領域番号 |
22K21250
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
前道 俊宏 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (80962323)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | 踵部脂肪体 / 加齢 / 超音波画像診断装置 / エラストグラフィ / 顕微鏡 |
研究実績の概要 |
・踵部脂肪体の荷重形態変化測定に向けた評価器具の開発:踵部脂肪体は荷重に伴って変形する、ワイドレンジな形態的特性を有する組織であるものの、これまで荷重位での形態的変化を直接的に定量評価する方法は確立されておらず、明らかにされてこなかった。これらの問題を解決すべく、荷重測定器具を開発し、超音波のような精密機械を保護しながら、荷重位における踵部脂肪体の形態計測をすることが可能となった。機材の信頼性を検者内・検者間の観点から確認したところ、誤差なく、信頼性の高い値が得られることを確認できた。来年度以降行う測定の基盤となる研究となった。 ・踵部脂肪体の力学的特性(弾性)評価:荷重により変形した踵部脂肪体は高弾性であることから、従来のSWE測定許容範囲を越えるため、これまで測定することが出来なかった。そこでキャノンメディカルシステムズ株式会社開発部と協議、改良を進め、shearwave elastographyによる700kPaまでの弾性測定が可 能となった。来年度は形態的観点のみならず、力学的観点からも研究を進めていく。 ・踵部脂肪体の解剖学的所見:琉球大学医学部にて組織観察する上で必要な踵部脂肪体を検体より採取した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は研究に必要な準備を進めた一年であり、論文や学会で同テーマ内容を発表する機会は少なかった。
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今後の研究の推進方策 |
来年度以降は検体より採取した踵部脂肪体の組織を来年度以降東洋大学にて光学顕微鏡・電子顕微鏡にて観察、測定していく。また、組織学的所見と超音波画像を通して評価したものの一致性なども評価していけたらと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は踵部脂肪体をご献体より採取し、踵部脂肪体の組織像を観察予定であった。しかし、他大学で使用予定であった顕微鏡の不良により測定の実施が困難となり、延期を余儀なくされた。2022年度繰越費用は、測定が実施出来た際にの検者の移動・宿泊費、機材借用・輸送費等に使用予定であった費用である。2023年度は、昨年実施出来なかった病院での踵部脂肪体の組織採取の続き及び、顕微鏡での観察を実施する方向で現在準備を進めている。
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