研究課題/領域番号 |
22K21254
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 岩手大学 (2023) 中京大学 (2022) |
研究代表者 |
奥平 柾道 岩手大学, 教育学部, 講師 (60967066)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | 子ども / 運動能力 / 疾走能力 / 神経系 / 運動単位 / 高密度表面筋電図 |
研究成果の概要 |
本研究では,発育発達段階における子どもの神経系機能の変化を調査し,これが疾走能力の発達に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.小学生から高校生までのサッカー選手116名を対象に,膝伸筋の運動単位活動を高密度表面筋電図と分解分析を用いて測定した.また筋の形態的な特徴や脚長などの人体計測学的特徴を合わせて測定し,疾走能力の発達に寄与する因子について検討した.結果より,運動単位の発火頻度は年齢の増加に伴う変化が認められなかった.疾走能力の発達は筋の形態的な特徴や脚長に強く影響を受けており,これまで考えられてきた神経系の発育発達が運動能力に及ぼす影響については,限定的である可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
運動生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として,従来理解されてきた子どもの神経系の発達過程とは異なる結果を提示し,これまでの定説に疑問を投げかける結果を報告した点が挙げられる.6から12歳ころまでの年代はゴールデンエイジとも呼ばれ,神経系の発育発達に非常に適した時期であると考えられてきた.本研究では,筋力発揮に直接的に関連する運動単位活動を,高密度表面筋電図と分解分析によって調査することで,年齢の変化に伴って顕著な変化が認められないことを示した.この結果は,子どもの神経系機能の重要性が過大評価されてきた可能性を示すものであり,子どもの体力向上や運動能力を開発するための方法を見直す必要性を示唆するものである.
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