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2023 年度 実施状況報告書

脳卒中者のLate Breaking Forceが発生するメカニズムとパターン分類の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K21261
研究機関令和健康科学大学

研究代表者

大田 瑞穂  令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 助教 (20965090)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
キーワード脳卒中 / 歩行 / Late Braking Force
研究実績の概要

本研究は,脳卒中者の麻痺側立脚後期に発生する制動力(Late Braking Force:LBF)について,運動学的観点と神経学的観点から,脳卒中者のLBFメカニズムに関して検証を試みることを目的としている.
2023年度は脳卒中者の通常歩行だけではなく,最大速度歩行の計測を3次元動作解析装置で実施し,100名のデータ解析・論文作成が終了している.この最大速度歩行におけるLBFの変化に関して,現在論文投稿中である.続けて,通常歩行と装具装着条件での比較を検証しており,現在,64名のデータ解析が終了している.通常歩行と比較して装具歩行では歩行速度は全症例で認めるものの,麻痺側の推進力やLBFの変化は認められず,装具装着による立脚後期の推進力・LBFに影響を認めないことが確認され,LBFが発生する要因であるTLAや両側股関節の逆位相協調性は改善するものの,前遊脚期における麻痺側下腿‐足部間の同位相協調性が低下しており,LBFが出現しやすくなっていることが考えられた.本研究の内容は論文執筆中であり,2024年度内には論文投稿と学会発表を行う予定である.
LBFが発生する神経学的な発生要因に関しては,現在40名の計測が終了しており,データ解析を実施している.本研究の内容に関しては2024年度内に学会発表を行う予定である.
また,これらの分析分析結果を踏まえたうえで,電子制御付き膝継手を持ちいた歩行補助具によるLBFの是正について検証をするため,現在,計測を進めている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データ計測を実施している施設にて,感染症等の対策で計測を延期せざる得なかったが,2023年度末までには,当初予定したデータ数の計測は行ている.

今後の研究の推進方策

2024年年度内に論文投稿を2件,学会発表を2件予定しており,繰り越した本年度の基金は論文投稿費用に使用する.

次年度使用額が生じた理由

データ計測を実施している施設にて,感染症等の対策で計測を延期せざる得なかっため,当初予定したデータ数の計測は2023年度内に終えたものの,解析および論文投稿が次年度に繰り越された.

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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