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2023 年度 実施状況報告書

パラアスリートの残存機能の最大化-競技用車いす駆動時の運動制御特性の検証-

研究課題

研究課題/領域番号 22K21263
研究機関国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)

研究代表者

彦坂 幹斗  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 運動機能系障害研究部, 流動研究員 (70966051)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
キーワード車いすレーサー / 脊髄損傷
研究実績の概要

本研究は、脊髄損傷者がパラアスリートとして残存した身体機能を駆使することで、どのような運動制御の適応・学習を獲得するのかを明らかにすることを目的とする。2023年度は、新たに8名の車いす陸上競技選手の車いすレーサー駆動動作を計測した。これまでに計測した合計14名のデータセットをもとに、障害/競技クラスに応じた駆動動作の分析を行った。その結果、障害が重い選手よりも障害が軽いの選手の方がハンドリムの後方まで手が届いており、リリースは深い傾向が認められた。一方で、世界選手権出場レベルの選手の駆動パフォーマンスを観ると、障害が重度であるにも関わらず、リリースは深く、回転数を生み出す効率的な駆動戦略をとることが分かってきた。今年度は、様々な障害/競技レベルのデータを蓄積することができ、「車いすレーサー駆動原理」を深めることが出来た。これらのデータは、2023年度に国際学会にて研究発表を行い、研究論文を執筆中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、新たに8名の車いす陸上競技選手の車いすレーサー駆動動作を計測した。合計14名のデータセットをもとに、障害/競技クラスに応じた駆動動作の分析を行った。得られたデータは、2023年度に国際学会にて研究発表を行い、研究論文を執筆中である。以上のことから、「おおむね順調に進展している」と判断される。

今後の研究の推進方策

研究実施期間を延長した2024年度は、引き続き、4つの障害レベル(クラス分け)に対して、4名づつのデータを収集することを目指す。最終的に、障害レベル/競技レベルにおける車いすレーサーの駆動原理を探り、国際学会誌への論文投稿を目標とする。

次年度使用額が生じた理由

2023年度も、新型コロナウイルスの影響により、想定していた人数の実験参加者を確保できなかったため、必要な物品費、人件費・謝金に残額が生じた。延長した2024年度は、想定していた実験参加者を確保できるように、データ計測を行う予定のため、物品費と人件費・謝金へ経費を充当する。旅費、その他の経費は、2024年度参加予定の国際学会参加費や英語論文の校正費、論文投稿費へ使用予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Biomechanics of Wheelchair Propulsion in Athletes of Wheelchair Racing2023

    • 著者名/発表者名
      Mikito Hikosaka, Noritaka Kawashima
    • 学会等名
      International Society of Biomechanics 2023 Congress XXIX
    • 国際学会
  • [学会発表] 車椅子レーサーの運動制御戦略-バイオメカニクス的分析による動作パターンの特徴化-2023

    • 著者名/発表者名
      彦坂幹斗, 河島則天
    • 学会等名
      第17回Motor Control研究会
  • [学会発表] 車椅子シミュレータを使用した車椅子レーサーの駆動動作分析と実践的応用2023

    • 著者名/発表者名
      彦坂幹斗, 三井利仁, 河島則天
    • 学会等名
      第58回日本脊髄障害医学会
  • [学会発表] 陸上競技用車いすレーサーの駆動トルク特性2023

    • 著者名/発表者名
      彦坂幹斗, 秤谷名鷹, 河島則天
    • 学会等名
      第32回日本パラスポーツ学会

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公開日: 2024-12-25  

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