本研究は,飛行ロボットの動作性能を飛躍的に向上させることで,高所作業の効率化と安全性向上に貢献するものである.ロータ分散型飛行マニピュレータを用いた非線形飛行制御手法の開発により,任意の姿勢での安定化と複数台機体の協調動作が実現することで,従来の方法では困難であった複雑な高所作業が可能となり,作業の精度と安定性が大幅に向上に繋がる.さらに,変形飛行ロボットの遠隔操縦システムの構築により,リスクの軽減と作業効率の向上が期待される.これらの成果は,従来の飛行ロボットにおける動作システムにも応用可能という点から,学術的にも大きな意義を持つ研究であると考える.
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