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2022 年度 実施状況報告書

照明在不在制御の省エネルギー効果向上に向けた温度カメラ式人感センサの改良

研究課題

研究課題/領域番号 22K21289
研究機関愛知学院大学

研究代表者

二神 拓也  愛知学院大学, 総合政策学部, 講師 (20962806)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード照明制御 / 画像処理 / 温度画像 / 人感センサ / 在不在制御
研究実績の概要

本研究は,人感センサのセンシング結果に基づいて照明を点灯制御する照明在不在制御の高精度化を目的とする.人感センサとして可視光カメラ式センサが普及傾向にあるが,プライバシ・セキュリティ保護が可能な温度カメラ式センサが現在注目されている.しかし,温度カメラ式センサの省エネルギー効果は可視光カメラ式センサと比べて低く,改良が求められている.そこで,本研究では温度カメラ式センサの改良を目的とした研究に着手している.
現段階で得られている研究成果について説明する.温度カメラ式センサと,赤外線センサを組み合わせたアルゴリズムを試作・評価した.温度カメラ式センサは人物の検知精度が高いもののセンサ自体の消費電力が高い課題を有する.一方,赤外線センサはセンサ自体の消費電力は低いものの人物の検知精度が低い課題を有する.これらの課題を相互に補うことが可能な組み合わせアルゴリズムを試作した.照明の点灯状態と連動させ,利用するセンサを自動で切り替えることで赤外線センサ・温度カメラ式センサの課題を解決させる.試作したアルゴリズムは,従来型の赤外線センサ・可視光カメラ式センサと比較し,照明在不在制御の省エネルギー効果を有意に向上させられることを実験的に確認した.現在,実験結果を詳細に分析している段階だが,査読付き論文誌に本研究成果を投稿予定である.
また,関連する研究成果として,可視光カメラ式センサのアルゴリズムにも改良を施した.この成果については査読付き論文誌に投稿を完了している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在,本研究の目的としていた温度カメラ式センサの改良アルゴリズム試作が完了している.改良アルゴリズムの有効性について,従来型センサとの詳細な比較分析が必要となるが,得られた成果を査読付き論文誌に投稿する準備を進めているため,進捗状況を「(2) おおむね順調にしている」と判定した.速やかに研究成果を論文誌に投稿し,成果を広く訴求する.

今後の研究の推進方策

今後は,現在得られている研究成果を査読付き論文として広く公表することを最優先とする.照明在不在制御の高度化・普及につなげるためにも,論文執筆と並行させて照明在不在制御のデモンストレーション環境を構築し,研究成果を実用化につなげる.分析やデモンストレーションを実施する際に,新しい課題が発生した場合には,その課題を解決させることに注力する.照明在不在制御の高度化を実現させるためにも,試行錯誤を続ける.

次年度使用額が生じた理由

円相場が原因で一部機材の価格が高騰した際に,機材の購入を優先したため差額が発生した.翌年度購入予定の機材にも円相場が原因の価格高騰が発生しているため,差額は機材購入費にあてる.

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公開日: 2023-12-25  

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