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2023 年度 研究成果報告書

パーキンソン病におけるマルチモダリティ幻覚の共通基盤の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K21305
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
研究機関川崎医科大学 (2023)
大阪大学 (2022)

研究代表者

梶山 裕太  川崎医科大学, 医学部, 講師 (80792390)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードパーキンソン病 / 幻視 / 脳機能ネットワーク / MRI
研究成果の概要

パーキンソン病(PD)では錯視・幻視(VI/VH)だけでなく、身体周囲に何かが存在するような錯感覚(Presence Hallucination:PH)も頻繁に伴うが、これらに共通の神経基盤は明らかになっていない。本研究では何らかの幻覚を伴うPD患者66名を対象とし脳機能解析を行った。全員にVI/VHを認め、20名にPHを認めた。PHを伴うPD患者では体性感覚異常を高頻度に伴い(15/20, 13/46人)、より高度の前頭-側頭ネットワーク障害を認めた。本研究の成果は、PDにおける錯感覚形成に新たな視点を提供し、幻覚を誘発あるいは緩和させる手法の開発に寄与すると考えられる。

自由記述の分野

パーキンソン病

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでPDの錯視・幻視について後頭葉の血流低下や視覚認知機能との関連が指摘されてきたが、本研究の結果は、幻視を含めた多モダリディの幻覚形成に前頭葉からの注意制御が関与する可能性を示唆する。また非視覚的な存在幻覚と体性感覚異常とが関連する可能性がある。本研究の成果は、PDにおける錯覚・幻覚形成に新たな視点を提供し、幻覚を誘発あるいは緩和させる手法の開発に寄与すると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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