研究課題/領域番号 |
22F20391
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高須賀 太一 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (70748409)
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研究分担者 |
KUMAR VIJAY 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2022-07-27 – 2024-03-31
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キーワード | 植物バイオマス分解菌 / PHA合成細菌 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、対象である細菌、植物バイオマス分解性Streptomyces sp. SirexAA-E(SireXAA-E)またはPHA産生菌Bacillus megateriumを対象とし、ゲノム編集を行う事で、植物バイオマスからPHA合成を可能とする一気通貫ワンセルファクトリーの創出を目的としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
植物バイオマスをバイオプラスチック(PHA)に変換するため、植物バイオマス分解性放線菌Streptomyces sp. SirexAA-E(SireXAA-E)に対し、PHA合成遺伝子の導入を試みた。これまでのところ、PHA合成遺伝子のゲノム導入は達成できておらず、長鎖DNAのSirexAA-Eゲノムへの挿入の手法について、検討中である。 また、PHA産生菌に植物バイオマス分解能力を付与する実験系については、Bacillus megaterium株について行っており、現在進行中である。 上記、2種の異なる細菌については、それぞれの持つ特徴(バイオマス分解能を持つSirxAA-EとPHA合成菌P. megaterium)に着眼し、共培養を行ったところ、ススキバイオマスからPHAが合成出来る事がわかった。そのため、共培養系による植物バイオマスからPHAの一気通貫プロセスについて研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、ワンセルファクトリーを可能にするためのゲノム編集を中心に研究を進めていく。具体的には、植物バイオマス分解性Streptomyces sp. SirexAA-E(SireXAA-E)に、PHA合成に必須な遺伝子の導入、またPHA生産菌Bacillus megateriumに、植物バイオマスを分解できる糖質分解酵素遺伝子の導入を進める。新たに作出したゲノム編集株については、植物バイオマスを基質として培養し、生育、PHA合成の可否、およびPHA量同定を行う。
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