当該年度に得られた成果は下記の通りである。1)Babesia属原虫のトランスポーター遺伝子を特定し、クローニングした。2)大腸菌で発現させ、組換えタンパク質を作製した。3)マウ ス・ウサギに免疫し、特異抗体を得た。4)特異抗体を用いて、虫体由来のトランスポータータンパク質を同定した。5)特異抗体の虫体増殖抑制作用を調べた。6)デヒドロアスコルビン酸(DHL)とキトサン(CSN)を結合したナノ粒子を構築した。7) DHL-CSN粒子にB. gibsoni物 質輸送分子を標的としたsiRNAを搭載し、虫体感染赤血球表面に局 在しているグルコース輸送体(GLUT1)により細胞内に輸送させた。8)細 胞内に輸送されたsiRNAが標的遺伝子の転写産物を破壊するかを検証した。9)虫体増殖抑制効果を総合的に評価した。
|