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2022 年度 実績報告書

日本語コーパスの比較分析および応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 22F20750
配分区分補助金
研究機関東北大学
受入研究者 中本 武志  東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (10292492)
外国人特別研究員 DENG CHAOQUN  東北大学, 国際文化研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2022-04-22 – 2024-03-31
キーワードコーパス言語学 / 統語論 / 対照言語学 / 語彙論
研究実績の概要

福建師範大学准教授で国立国語研究所で研究されていた陳燕青博士を招き、特別講演「作文コーパスに基づく中級日本語学習者の語彙的複雑さの発達過程」をしていただいた。これによりコーパスを利用した言語教育に関する多くの知見を得ることができた。その際、多くの学生にも聴講してもらい、非常に有意義な交流が可能となった。
8月には中国青島での国際会議「第十四届漢日対比語言学研討会」(8月18日~20日)にて、「事象と属性から見る『NP がある』構文」と題して、研究発表を行った。日中の多くの著名な研究者と意見を交換し、非常に有意義であった。現在、その成果に基づき、国際的な言語学雑誌に投稿すべく、英語論文を準備中である。
日本語コーパスの専門家である広島大学の迫田久美子先生にご指導いただき、貴重な知見を得られた。
国際共著論文「中国語“V 錯”とその日本語訳に関する一考察 ―中日対訳コーパスの用例を中心に―」を学術雑誌『東アジア国際言語研究』(東アジア国際言語学会)に投稿し、出版された。本論文は中国語の複合動詞が日本語のどのように訳出されるかをコーパスを利用して研究したものである。コーパスを利用することで研究者の主観によらず、客観性が高まると同時に、個人では思いつきにくい幅広い使用例を収集することができた。実際の訳例を詳しく分析することで得られた興味深い事実の数々は、いずれ中国語学習や日本語学習のみならず、非母語への翻訳作業に必ずや役立つであろう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ禍により初年度はほとんど進捗がなかったものの、2年目は非常に生産的に研究を進めることができた。
具体的には国際会議での発表が一件と論文1本を発表することができた。
また現在、会議での発表内容に基づく英語論文を準備中である。

今後の研究の推進方策

現在、国際会議での発表内容に基づく英語論文を準備中である。
これをもって本研究課題の総仕上げとしたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 中国語“V錯”とその日本語訳に関する一考察2024

    • 著者名/発表者名
      鄧超群・中本武志
    • 雑誌名

      東アジア国際言語研究

      巻: 6 ページ: 37-47

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 事象と属性から見る「NPがある」構文2023

    • 著者名/発表者名
      鄧超群・中本武志
    • 学会等名
      第十四届漢日対比語言学国際学術研討会
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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