• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

ブタ健全育成に貢献する抗菌剤代替イムノバイオティクスの応用基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 22F22080
配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

北澤 春樹  東北大学, 農学研究科, 教授 (10204885)

研究分担者 SAHA SUDEB  東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2022-07-27 – 2024-03-31
キーワードブタ / イムノバイオティクス / 乳酸桿菌 / イムノジェニクス / 抗病性 / 健全育成
研究実績の概要

本研究は、これまでのイムノバイオティクスに関する研究を基礎として、畜産領域におけるバイオインフォマティクスおよびメタアナリシス研究を発展的に融合させ、「イムノバイオゲノミクス」による抗病性イムノバイオティクスの詳細な分子免疫機構解明を行い、家畜健全育成技術の向上を目指す。本年度は以下の研究成果が得られた。1)家畜に有用なイムノバイオティクスの選抜・評価のため、ブタ乳、膣、小腸粘膜および糞便よりプレート寒天培地法により微生物を単離した。グラム陽性桿菌を選抜し、16s rRNA塩基配列解析により菌種同定を行い、複数種の菌株が同定された。2) 保有乳酸桿菌ライブラリーと共に1)の単離菌株を対象として、ブタ小腸上皮細胞用いた抗病性評価を行い、イムノバイオティクス候補菌株を選抜した。具体的には、菌体でブタ小腸上皮細胞を刺激後、TLRリガンド刺激や病原体(毒素原性大腸菌やロタウイルス)感染による、抗炎症性や抗ウイルス性の免疫調節能を指標として抗病性機能を評価し、幾つかの菌株で、その機能性が認められた。機能の総合評価により、イムノバイオティクス候補菌株を数菌株選抜した。 3) 2で選抜したイムノバイオティクス候補菌株について、イムノバイオゲノミクスにより、既知の同種菌株と比較することで、抗病性に関わる候補活性因子(イムノジェニクス)について解析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ブタ由来乳酸桿菌ライブラリーの拡大が進み、イムノバイオティクス候補菌株の選抜と評価を順調に進めることができた。

今後の研究の推進方策

選抜イムノバイオティクスにおけるイムノジェニクスの同定を進めることにより、イムノバイオティクスとしての活性発現機構の解明を飛躍的に進めることが可能となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Immunomodulatory Effects of Probiotics: A Novel Preventive Approach for the Control of Bovine Mastitis2022

    • 著者名/発表者名
      Kober A. K. M. Humayun、Saha Sudeb、Islam Md. Aminul、Rajoka Muhammad Shahid Riaz、Fukuyama Kohtaro、Aso Hisashi、Villena Julio、Kitazawa Haruki
    • 雑誌名

      Microorganisms

      巻: 10:2255 ページ: 1~17

    • DOI

      10.3390/microorganisms10112255

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi