研究課題
本研究は、これまでのイムノバイオティクスに関する研究を基礎として、畜産領域におけるバイオインフォマティクスおよびメタアナリシス研究を発展的に融合させ、「イムノバイオゲノミクス」による抗病性イムノバイオティクスの詳細な分子免疫機構解明を行い、家畜健全育成技術の向上を目指す。本年度は以下の研究成果が得られた。1)抗病性に関わる候補活性因子(イムノジェニクス)について、ノックアウト株の作成に成功した。2)1)で作成したノックアウト株について、表現系の解析を行い、野生株との比較からイムノジェニクスの機能につて推定することができた。具体的には、小腸上皮細胞における接着性やマクロファージ貪食性や、抗ウイルス性免疫機能の発現に影響するものと考えられた。 3) 子豚における野生株の投与試験により、腸内細菌の制御や抗病性免疫調節の機能が見出され、イムノジェニクスの機能性が大いに期待された。2年度に渡るインビトロからインビボに至る研究により、ブタ由来イムノバイオティクスの抗病性免疫調節機能とその活性因子の一端について解明され、薬のみに頼らない家畜の健全育成技術の飛躍的向上に向けたイムノバイオティクスの発展的利用性が大いに期待される。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 5件) 備考 (1件)
Frontiers in Microbiology
巻: 15:1324999 ページ: 1~10
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https://www.agri.tohoku.ac.jp/cfai/