• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

イネの根の栄養屈性の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0086
配分区分基金
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 徹  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)

研究分担者 UDDIN MD. Nashir  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード栄養屈性
研究実績の概要

本研究はイネで発見された栄養屈性について変異株の解析や生理学的な解析を進めることを内容としている。植物の生育には水や光と栄養が必要であるが、このうち水や光についてはダーウィンによって光屈性や重力屈性などが記述されており、植物が光のある方向に向かって生育するといった現象はよく知られているが、栄養については屈性は記述されていなかった。栄養屈性は当研究室で最近発見されたもので、イネの根が栄養源の方向に向かってその伸長方向を変化させることが明らかになっている。本研究はこの栄養屈性について分子遺伝学的、生理学的に新たな知見を得ようとするものである。
本年度の分子遺伝学的研究としては、栄養屈性についてのゲノムワイド連関解析を行った。およそ150系統のイネ品種を用いてそれぞれの系統の栄養屈性の程度を定量し、そのデータをもとに、ゲノムワイド連関解析を行った。栄養屈性については明確なピークは本報告書の記入時点では見出されていないが、根の伸長速度などについては、重要な染色体領域が見出された。
生理学的な実験としては、光条件と栄養屈性の関係の解析を継続した。昨年度までの研究により光条件によって栄養屈性の程度が変化する傾向が見られていたため、イネで利用できる光受容体の変異株を入手し、栄養屈性に及ぼす影響が光条件でどのように変化するかを解析した。いくつかの光受容体の変異株を用いた解析の結果、特定の光受容体の変異株では栄養屈性が変化していることを見いだした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Evaluation of phenotypic diversity and genome-wide association analysis for nutritropism in rice lateral roots2023

    • 著者名/発表者名
      Md. Nashir Uddin, Daria Grecka,Aleksandra Zborowska, Kiyoshi Yamazaki, Yoshihiro Ohmori, and Fujiwara Toru
    • 学会等名
      第65回日本植物生理学会年会
  • [学会発表] Reduced Nutritropism Under Light and Possible Involvement of Phytochromes2023

    • 著者名/発表者名
      Uddin Md. Nashir
    • 学会等名
      Crop Science Society of America (CSSA) annual meeting 2023
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi