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2022 年度 実績報告書

日本植民地下の満州と朝鮮で製作された映画作品の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22F22702
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

竹峰 義和  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20551609)

研究分担者 LIN LEQING  東京大学, 総合文化研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2022-09-28 – 2024-03-31
キーワード満州映画
研究実績の概要

2022年度の研究は、資料収集、映像分析と聞き取り調査を中心に研究に進めた。具体的には、①満州映画の表象分析を、メディアとしての映画の社会的機能という観点から研究を行うことと、②国立国会図書館、諸大学の図書館、都道府県の文書館や記念館などを利用し、購入が難しい満州関連の書籍や映像資料を収集することと、③日本における植民地映画の研究者(日本大学・三澤真美恵教授、大阪大学・劉文兵准教授など)と意見交換を行うことといった内容であった。①については、満州映画の表象分析を用いて「『満洲映画』における中国都市イメージの形成」というテーマで韓国日語日文学会2022年度冬季国際学術大会(2022.12.17)にて口頭発表(オンライン式)を行った。これは、満映の作品に映された当時の町風景、建造物、ライフスタイルや風俗習慣などをもとに、中国イメージの形成過程を検証したものである。また、学術雑誌《日本言文化研究》に関連の論文を投稿し、今年の8月に掲載する予定である。②については、東京国立近代美術館フィルムセンターや大学の図書館などを尋ね、満州映画に関連する映像を鑑賞し、関連資料も収集した。③については、日本大学の三澤真美恵教授と大阪大学の劉文兵准教授にそれぞれ訪問し、満州映画に関する意見交換を行い、アドバイスももらった。それ以外に、九州在住の満州経験者の2人(90歳前後)を対象に聞き取り調査を実施し、貴重なデータを入手した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今まで、研究計画とおりに関連資料の収集および関係者への聞き取り調査を行ったが、戦前の資料であるため、資料の破損や欠落といった原因で資料収集が予定通りにいかなかった。また、聴き取り調査の対象が90歳以上の高齢者であるため、聞き取り調査のキャンセルも発生した。

今後の研究の推進方策

後の研究推進方策として、資料取集とインフォーマントへの調査を行う。それと同時に、収集した文献資料・映像資料を分析し、満州映画と朝鮮映画の比較検証を行い、掲載論文にまとめる。さらに、最終的な研究成果を報告するべく、東京大学・竹峰義和教授、大阪大学・劉文兵准教授と共同で、日本の植民地映画をめぐるワークショップを実施することを計画している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 『満洲映画』における中国都市イメージの形成2022

    • 著者名/発表者名
      林楽青
    • 学会等名
      韓国日語日文学会2022年度冬季国際学術大会
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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