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2023 年度 実施状況報告書

炭酸ガス燃料化のための太陽集熱器トポロジー最適化

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0117
配分区分基金
研究機関東京大学

研究代表者

長谷川 洋介  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30396783)

研究分担者 LIU MING  東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
キーワードふく射 / 共役熱伝達 / 形状最適化
研究実績の概要

レベルセット法により任意の3次元形状を表現し、その周囲のふく射伝熱を離散方位法により解くとともに、ふく射を制御するための形状最適化アルゴリズムを導出し、その有効性を示した。また、ふく射と熱伝導が連成した伝熱問題について、デカルト座標系において任意の固体形状を考慮した統一的ソルバーを開発し、これに随伴解析コードを組み合わせることで、連成問題における形状最適化を行うためのアルゴリズムの導出、コード開発、そして検証までを完了した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初は、熱伝導と対流熱伝達までを考慮した最適化アルゴリズムを開発予定であったが、それらに加えて、ふく射までを考慮した形状最適化アルゴリズムが完成しているため、当初予定していたもの以上の成果が得られていると判断した。

今後の研究の推進方策

引き続き、開発したコードの更なる検証を進めるとともに、現実の太陽熱レシーバーと同様の運転条件において、固体内熱伝導、流体領域における対流熱伝達、ふく射伝熱の連成を考慮した上で、多孔質形状の最適化を実施する。また、ふく射伝熱の制御においては、形状のみならず射出率の空間分布を最適化することによって性能向上が期待できる。そこで、与えられた形状における射出率の空間分布の最適化のためのアルゴリズムの開発とその検証も進める。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は研究の進捗が予想以上に良かったために、当初2024年度実施予定のアルゴリズム開発を前倒しで実施したことにより、予定していた学会での発表を見送ったため予算に余りが生じた。すでに十分な成果が得られているため、次年度に学会参加することで残額を消費する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Adjoint-based shape optimization for radiative transfer in porous structure for volumetric solar receiver2024

    • 著者名/発表者名
      Liu, M., Matsubara, K., Hasegawa, Y.
    • 雑誌名

      Applied Thermal Engineering

      巻: accepted ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.applthermaleng.2024.122899

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Volume penalization method for solving coupled radiative-conductive heat transfer problems in complex geometries2023

    • 著者名/発表者名
      Liu, M., Hasegawa, Y.
    • 雑誌名

      International Journal of Heat and Mass Transfer

      巻: 200 ページ: 123499

    • DOI

      10.1016/j.ijheatmasstransfer.2022.123499

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Adjoint-based shape optimization for radiative transfer using level-set function and volume penalization method2023

    • 著者名/発表者名
      Liu, M., Hasegawa, Y.
    • 雑誌名

      Internatilonal Journal of Heat and Mass Transfer

      巻: 210 ページ: 124158

    • DOI

      10.1016/j.ijheatmasstransfer.2023.124158

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 非化学量論的化合物を利用した炭酸ガス熱化学分解2023

    • 著者名/発表者名
      劉明, 松原幸治, 長谷川洋介
    • 学会等名
      日本機械学会熱工学コンファレンス2023
  • [学会発表] 随伴法に基づく放射伝達のための多孔質構造体の形状最適化2023

    • 著者名/発表者名
      Ming Liu, Yosuke Hasegawa
    • 学会等名
      第60回日本伝熱シンポジウム
  • [学会発表] Shape and Topology Optimization for Coupled Conductive, Convective and Radiative Transfer Problems2023

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa, Y.
    • 学会等名
      9th Asian Symposium on Computational Heat Transfer and Fluid Flow
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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