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2022 年度 実績報告書

薬用天然物の新奇生合成マシナリーの探索と精密機能解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22F22405
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

阿部 郁朗  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)

研究分担者 GAO YAOJIE  東京大学, 薬学研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2022-11-16 – 2025-03-31
キーワード生合成 / 酵素 / 抗生物質 / 補酵素
研究実績の概要

研究代表者は、抗がん化合物アルテミシジン生合成経路において、補酵素NADを基質として、骨格形成に関わる新奇PLP依存性酵素(SbzP)の同定に世界に先駆けて成功した(Nature 2021)。この特異な酵素ホモログ遺伝子は、グラム陰性、グラム陽性細菌に広く分布し、それぞれ二次代謝遺伝子とクラスターを形成する。本研究では、SbzPホモログ遺伝子クラスターの発現による新規生理活性化合物の取得、スルホンアミド転移、アミノアシル結合形成に関わるSbzI, SbzAのX線結晶構造解析に取り組む。さらにSbzPホモログ遺伝子クラスターから発掘した修飾酵素群と組み合わせて、SbzPの生成する新規NAD由来酵素反応生成物を修飾し、抗腫瘍活性を持つ新規薬用活性化合物を合成する。本研究により補酵素由来の新規天然物群生合成機構を明らかにし、その利用による新規創薬シード合成基盤を構築することを目的とする。

GAO博士は2022年12月に来日、2022年度は、SbzPホモログを含む道の遺伝子クラスターの異種発現に着手した。研究は順調に進捗している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

GAO博士は2022年12月に来日、本研究に着手した。準備も整っていたため、研究も順調に進捗している。

今後の研究の推進方策

2022年度から引き続き、NAD由来天然物について、異種発現と生成物の単離構造決定を行う。コア骨格の合成に関わるSbzP、コア骨格へアシル鎖の転移を担う酵素SbzA, SbzIの基質特異性を、アミノ酸やカルボン酸など様々な種類の小分子を用いたin vitroアッセイで基質特異性を検証する。また、その分子基盤をX線結晶構造解析、ホモロジーモデリング、ドッキングシミュレーション実験により、その分子基盤を明らかにする。また、この構造に基づいて部位特異的な変異誘発を行い、基質特異性を拡大する。SbzPホモログPLP酵素、tRNAよりアシル鎖を転移するSbzAホモログ酵素の構造機能解析についても同様に行い、詳細な機能解析、変換を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 東京大学大学院薬学系研究科天然物化学教室

    • URL

      https://tennen.f.u-tokyo.ac.jp/head.htm

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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