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2022 年度 実績報告書

戦後における都市鉄道乗客マナーの形成と現代の東京

研究課題

研究課題/領域番号 22F22774
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

中村 尚史  東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60262086)

研究分担者 SCHIMKOWSKY CHRISTOPH  東京大学, 社会科学研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2022-11-16 – 2025-03-31
キーワード社会学 / 人類学 / 歴史学 / 都市鉄道 / 公共交通 / マナー / 道徳 / 日常生活
研究実績の概要

フェローシップの最初の数ヶ月で大きな進歩を遂げました。
資料調査の面では、東京の公共交通機関の発達や乗客の行動に関する歴史的な資料を業界誌などを収集したことが大きな成果です。
これらの資料の整理に加え、分析にも着手し、日本の首都における都市交通の経験の歴史だけでなく、交通事業者の視点についても重要な知見を得ることができました。このテーマに関する日本語の文献にも目を通し、日本の公共交通と都市のモビリティについてより深く理解することができました。これは、こちらの分析のための重要な基礎となるものです。また首都圏の都市鉄道利用者へのインタビューも実施しました。1~2時間にわたる徹底したインタビューは、東京の都市鉄道システムにおける現代の乗客の経験について洞察を得ることができ、上述の歴史的視点と対をなすものです。2年間のフェローシップ期間中に、この2つの視点を結びつけることが本研究の一つの重要な目標です。
さらに現在、複数の国際共同出版プロジェクトに携わっていますが、これらもJSPS任期中に結実することが期待されています。 これら進行中の特集号や編集巻への私の貢献は、JSPSのフェローシップ期間中に収集したデータに大きく基づくものです。
最後に、フェローシップの最初の数ヶ月の間に、公共交通や鉄道史の分野で日本の専門家とのつながりを築いたことは重要な成果でした。これらは今後の資料調査やアドバイスを受ける際に不可欠なものです。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

(都市)鉄道の歴史に関する日本語の重要な文献にも目を通して、先行研究に理解を深めました。データ収集も順調に進んでいます。公共交通機関での体験について、乗客と10回の綿密なインタビューを行いました。さらに、国会図書館などのアーカイブで乗客のエチケットというトピックに関連する多くの業界文書を入手し、分析しました。また、関連する分野の研究をしている何人かの日本人研究者と連絡を取り、会うことができました。

今後の研究の推進方策

今後は、乗客へのインタビューだけでなく、アーカイブ調査も続けていく予定です。これからの数ヶ月は、特に日本における顧客サービスの概念の社会文化史と、鉄道会社におけるそのような概念の導入に焦点を当てる予定です。
また、現在、複数の共同研究プロジェクト(特集号への寄稿など)に取り組んでおり、そのいくつかは来年中に結実する予定です。最後に、今年中にいくつかのワークショップやカンファレンスで、進行中の研究を発表する予定です (EAJS、 T2Mなど)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [国際共同研究] 南カリフォルニア大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      南カリフォルニア大学
  • [国際共同研究] シェフィールド大学(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      シェフィールド大学
  • [学会発表] Contestation and ‘control’ of problematic passenger behaviour on public transport: Didactic initiatives on Tokyo's urban railway network2022

    • 著者名/発表者名
      Christoph Schimkowsky
    • 学会等名
      特別講演 at Leibniz Institute for Regional Geography
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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