研究課題/領域番号 |
21F21745
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
亀川 徹 東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (70359686)
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研究分担者 |
HOWIE WILLIAM 東京藝術大学, 音楽学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2021-11-18 – 2024-03-31
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キーワード | 3Dオーディオ / 下層チャンネル / 音場再生 / 主観評価実験 |
研究実績の概要 |
本研究は、上下方向にも再生チャンネルを持つ三次元音響再生システムを用いたコンテンツ制作をより効果的におこなうための制作手法を検討する。中でも本研究では,22.2マルチチャンネル音響やSony360 Reality Audioで用いられている下層の再生チャンネルの効果について調べることを主たる目的としている。これまでの制作上の経験からは,下層チャンネルがあることで,中層チャンネルと上層チャンネルだけの場合と比べて,上層チャンネルと下層チャンネルの組みあわせによって,上下方向の空間の広がりを表現できると考えている。そのような制作上の意図を,実際に聴取者に伝えることができるのかについて,様々な音楽コンテンツを用いて主観評価実験によって検証をおこなう。そのために,様々な下層チャンネルの使用方法を検討し,聴取印象との関連について検討をおこなう。 2021年度は,聴取実験に用いる三次元音響再生システムを用いた音楽コンテンツの制作として,ピアノのソロとバンド録音を,本学千住校地のスタジオでおこなった。また,九州大学で収録されたフィールド録音の素材の使用についても検討をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021度は,研究員のHowie氏の入国が,当初の予定していた9月から大幅に遅れて11月になったため,実際の活動の開始が12月に入ってからになったが,2022年度に実施する聴取実験のための素材制作の一部をすすめることができた。また九州大学の尾本研究室との情報交換を通じて,既存のフィールド録音の素材をいくつか使用することが可能になった。
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今後の研究の推進方策 |
2年目の今年度(2022年度)は、2021年度に引き続き3Dオーディオの素材作成をおこなう。そしてこれらの素材を元に,下層チャンネルの効果を検証するための主観評価実験をおこなう。
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