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2023 年度 実施状況報告書

電気化学的エネルギー貯蔵デバイスのためのナノ材料修飾硫黄ドープ多孔質炭素の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0215
配分区分基金
研究機関京都大学

研究代表者

小山 宗孝  京都大学, 工学研究科, 准教授 (90221861)

研究分担者 SHAH SYED  京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
キーワードキャパシタ / 多孔質炭素 / 硫黄ドープ / 遷移金属水酸化物
研究実績の概要

本年度は、昨年の検討をさらに進展させて、今回の目的である電気化学的エネルギー蔵バイスの開発に好適な硫黄ドープ多孔性炭素の調製法について検討した。具体的には、昨年導入したプログラム管状電気炉をを用いて、窒素雰囲気下での高温加熱処理に関する検討を進め、魚の骨や植物などのバイオマスを原料にした高温加熱処理による活性炭素作製についてを種々検討した。
さらに本年度の中心課題として、硫黄ドープ多孔質炭素およびそれと複合化する酸化還元活性を有するナノ材料合成についても検討した。小型高圧蒸気滅菌器を用いて、遷移金属酸化物や水酸化物を水熱合成法によって調製し、それらとの複合化して各種電気化学評価を行った。サイクリックボルタンメトリーやインピーダンス測定を行うことにより、バイオ由来の硫黄ドープ活性炭素の電気化学的評価を進めることができた。
水熱合成法を利用したニッケルコバルト層状複水酸化物の作製については、特に研究を進展させ、ニッケルフォーム上に層状複水酸化物の電気化学特性についても評価を進めた。複合材料の展開と応用については、さらに検討を進めている。
国際共同研究に関しては、SHAH氏の出身のサウジアラビア・キングファハド石油鉱物大学のAZIZ博士とは継続的にメールで連絡をして共同研究をすすめているが、パキスタン・アブドゥールワリカーン大学マルダンのHYAT博士とも、バイオマスの炭素化に関する共同研究を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

材料合成と電気化学評価については、現有の装置で充分検討を進めることができたが、合成した各種材料評の構造等の解析に関して、協力機関での評価に遅れが生じており、成果をまとめるところには至っていない。しかし、電気化学測定の結果からは、おおむね順調に進展していると判断している。

今後の研究の推進方策

次年度は最終年度で研究期間も7カ月と限られるが、材料合成と電気化学測定に関してはさらに検討を進めて結果をまとめていく。また、材料評価に関する共同研究に関しては、共同研究先を拡大して、さらに解析を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

おもに物品費が少額で済んだために次年度使用額が生じたが、次年度には成果を国際学会で報告することも予定しており、次年度経費と合わせて有効に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (2件)

  • [国際共同研究] キングファハド石油鉱物大学(サウジアラビア)

    • 国名
      サウジアラビア
    • 外国機関名
      キングファハド石油鉱物大学
  • [国際共同研究] アブドゥールワリカーン大学マルダン(パキスタン)

    • 国名
      パキスタン
    • 外国機関名
      アブドゥールワリカーン大学マルダン

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公開日: 2024-12-25  

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