研究課題/領域番号 |
22KF0225
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配分区分 | 基金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三谷 羊平 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70647172)
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研究分担者 |
RAHMAN MD. HABIBUR 京都大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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キーワード | ロヒンギャ難民 / 持続的共同森林管理 / 貧困と紛争 / 難民とホスト / 経済実験 / フィールド調査 / フィールド実験 |
研究実績の概要 |
多数の難民の受入により森林劣化が進行した、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ地域における難民とホスト住民の共同参加型の森林管理制度導入が、森林保全・貧困削減・紛争解消に与える影響を解明する。難民とホストが森林資源を共同管理する森林管理制度の導入効果を、経済実験とフィールド調査を用いて実証する。当該年度の実績は以下の通り。第一に、現地Chittagong大学の共同研究者達の協力を得て、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプでの 約30日間にわたる大規模なフィールド調査を実施した。昨年度の予備調査の結果を反映して、フィールド調査の設計と調査対象地の選定を行なった。2024年2月から調査を開始し、ランダムに選定した合計18を超えるキャンプから600名以上の難民にサーベイ調査を実施した。また、ランダムに選定した難民キャンプ周辺の5を超えるホストコミュニティから200名程度のホスト住民にサーベイ調査を実施した。これらのデータの収集、入力、整理を行なった。第二に、経済実験の設計を行うため、動学的共有資源ゲームを用いた実験室実験の文献調査を行い、実験で利用できる共有資源ゲームの理論的整理を行なった。また、o-Treeを用いて実験が実施できるようプログラミングとプログラムの動作を確認する予備実験を行なった。来年度は、現地調査のデータを分析し、ロヒンギャ難民キャンプ内外で実施されている森林管理制度の実情とそれらが難民とホスト住民に与える影響に関する論文を執筆する。また、本フィールド調査の結果を反映した経済実験を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現地調査を無事に遂行し、サーベイデータの収集を完了した。経済実験に関しては、実験準備を完了した。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、現地調査のデータを分析し、ロヒンギャ難民キャンプ内外で実施されている森林管理制度の実情とそれらが難民とホスト住民に与える影響に関する論文を執筆する。また、本フィールド調査の結果を反映した経済実験を実施する。国際学会などで成果を報告すする。
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