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2022 年度 実績報告書

リアルタイムシステム応用のためのフォグ上ビッグデータ管理フレームワーク

研究課題

研究課題/領域番号 22F32069
配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

有次 正義  熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (40282412)

研究分担者 Thanda Shwe  熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2022-07-27 – 2024-03-31
キーワードクラウドコンピューティング / IoT / エッジコンピューティング / フォグ / ストリーム処理 / サーバレスコンピューティング
研究実績の概要

IoTとコンピュータビジョンアプリケーションは,スマートシティ,ヘルスケア,スマートグリッド,スマート農業など,多様な分野での利用が期待されているものである.このIoTとコンピュータビジョンアプリケーションの重要性に鑑み,クラウド,エッジ,フォグで構成された計算環境におけるビッグデータ管理フレームワークの開発を目指している.
本年度は,研究を進めるために必須の実システム環境を構築した.Raspberry Pi 4 model Bをエッジデバイスとして採用した.また,対象アプリケーションのプロトタイプシステムを構築した環境で作成・動作させた.具体的には,画像分類,ビデオ中のオブジェクト検出など画像処理アプリケーションに注目し,それらのプロトタイプシステムを作成した.そこで必要となるバッチ処理,ストリーム処理,サーバレスコンピューティングについては,Apache Spark, Apache Flink, Apache Openwhiskをそれぞれ用いることとした.
今後の研究の展開に必要な,エッジ・フォグ上でのデータ処理について,画像分類やビデオ中のオブジェクト検出など,これら具体的な処理サンプルを用いて,具体的なシステム動作の確認を行った.これにより,処理が重くクラウドサーバ上で実行することが一般的と考えられるバッチ処理,ストリーム処理,イベントドリブンの処理などに関して,フォグやエッジデバイスの協調動作により,一定程度実用的に処理できることを確認した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね計画した成果を得ることができたと考えている.
関連研究の調査とともに,実システム環境の構築を行った.Raspberry Pi 4 model B を用いてエッジクラスタを構成し,Apache Spark, Apache Flink, Apache Openwhiskを使って,バッチ処理,ストリーム処理,及びサーバレスコンピューティングによるアプリケーションのプロトタイプシステムを構築した.いくつかのサンプルデータを用いて,構築したプロトタイプシステムの動作の確認と,簡便な効率評価を行い,一定程度実用的に処理できることを観察した.これらより,本年度の研究はおおむね順調に進展していると考える.

今後の研究の推進方策

本年度の成果のレベルを高めるとともに,クラウドによるセントラルな処理の詳細な分析,サーバレスに関する調査などを行い,適応的なデータと処理の割当てスキームの開発を通して,クラウド,エッジ,フォグで構成された計算環境におけるビッグデータ管理フレームワークの実現を目指す.

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公開日: 2023-12-25  

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