研究課題/領域番号 |
22F22388
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
鶴丸 博人 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 助教 (60545226)
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研究分担者 |
Htwe Aung Zaw 鹿児島大学, 農学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2022-11-16 – 2025-03-31
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キーワード | 根粒菌 / リョクトウ / ラッカセイ / ササゲ |
研究実績の概要 |
本研究では、ミャンマー土壌から、マメ科植物(リョクトウ、ラッカセイ、ササゲ)の生育を促進する根粒菌と根粒内生菌を獲得する。これらのマメ科植物は、ミャンマーの重要な輸出作物である。根粒菌や、根粒に内生する微生物は、マメ科植物の生育を促進する有用微生物として知られている。しかし、生育促進能は、菌株ごとに異なり、有用菌株を選抜する指標が存在しない。この問題を解決するため、本研究では、以下に示した一連の研究を通して、生育促進する菌株グループの決定や、生育促進指標を同定する:(1)菌株レベルで識別可能なinternal transcribed spacer(ITS)配列に基づき、分離株をグループ分けする。 (2)各グループの代表菌株を、マメ科植物に接種し、生育促進能を調査する。 (3)生育促進微生物として選抜された菌株の性状解析やゲノム解析を行い、生育促進指標を同定する。 本年度は(2022年11月30日から2023年3月31日までの約4ヶ月は)、マメ科植物栽培土壌、マメ科植物(リョクトウ、ラッカセイ、ササゲ)の種子など、実験材料を確保することを計画した。こうした実験材料は、大学の担当事務局と相談しながら、法令を遵守して進めた。例えば、マメ科植物栽培土壌は、植物防疫法を遵守し、外国人特別研究員が所属するYezin Agricultural UniversityとMaterial Transfer Agreement(MTA)を結び、ミャンマーから輸入した。ミャンマー土壌をマメ科植物に接種し、根粒を形成させた。これらの根粒から、根粒菌を分離した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
マメ科植物栽培土壌をミャンマーから輸入することなどは、法令遵守のための事務作業時間を多く要する。これを無事に終えた。また、本年度の研究目的である「ミャンマー土壌由来の根粒菌の分離」を達成した。
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今後の研究の推進方策 |
マメ科植物(リョクトウ、ラッカセイ、ササゲ)の根粒から分離した根粒菌の16S rRNA遺伝子配列やinternal transcribed spacer(ITS)配列を決定し、分離株の菌種同定を行う。これらの根粒菌を、マメ科植物に接種し、根粒形成能や生育促進能などを比較する。
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