Indian Mustard (カラシナ)はインドの主要油脂作物であり、ホウ素欠乏の害を受けやすい作物である。本研究では、Indian Mustardのホウ素欠乏への応答メカニズムを解明し、その向上につなげることを目的とした。共同研究者により低ホウ素耐性品種が選ばれており、この品種がどのようなメカニズムで耐性を発揮するのかを明らかにする。そこで、特にホウ酸チャネルとホウ酸トランスポーターをコードする遺伝子に着目し、遺伝子の発現パターン、タンパク質の細胞内局在、ホウ酸輸送機能の解析を行った。タンパク質の発現細胞および細胞内局在の解析には、カラシナの毛状根形質転換系を確立して用いた他、シロイヌナズナ形質転換体も用いた。その結果、複数のトランスポーターについて発現する細胞および細胞内局在の点で、シロイヌナズナのホモログとは異なったパターンがみられた。
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