研究課題/領域番号 |
22KF0341
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配分区分 | 基金 |
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
関水 和久 帝京大学, 薬学部, 教授 (90126095)
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研究分担者 |
YU YIDONG 帝京大学, 薬学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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キーワード | 生体内分布 / 保持 / 半減期 / ナノ粒子 / ナノキャリア / カイコ / RNAノックダウン / FANA ASO |
研究実績の概要 |
1.抗真菌剤を保持させたナノ粒子(表面修飾ナノゲル)の治療効果評価のためのカイコの真菌(Aspergillus fumigatus)感染モデルを確立しその応用を検討した。 2. 蛍光標識したナノキャリア(表面修飾ナノゲルと非修飾ナノゲルを概念の実証に使用した)の全身投与時のカイコにおける生体内分布と滞留性を迅速に評価するための半定量的アッセイ系を確立した。 3. in vitro(初代細胞の培養)とin vivo(カイコへの全身投与)の両方で、カイコの様々な標的遺伝子に対する候補FANA ASO(2'-デオキシ-2'-フルオロアラビノグアノシンアンチセンスオリゴヌクレオチド)による、RNAノックダウン試験を試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.上記のカイコ真菌感染モデルの結果を述べた論文がMacromolecular Bioscience誌を投稿した。本論文は現在査読中である。この論文は、ドイツ・ヴュルツブルク大学の2つの研究グループと当グループ(関水和久が共著者、Yidong Yuが共著者)の3つの研究グループによる共同研究の成果である。 2.上記のナノキャリアのカイコにおける生体内分布および保持に関する半定量的アッセイの結果を含む論文は現在投稿準備中であり、近日中に提出する予定である。この論文は、主に我々のグループ(筆頭著者:Yidong Yu)とドイツのヴュルツブルク大学の研究グループとの共同研究である。
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今後の研究の推進方策 |
FANA ASOによるカイコのRNAノックダウンについては、カイコ(鱗翅目昆虫の代表)を使うことが挑戦するべき課題である。カイコでは、他の昆虫のようにすべての標的遺伝子を効果的・容易にノックダウンできるわけではないことが我々の研究から明らかになった。限られた予算と円安のため、リストアップされたすべての標的遺伝子をスクリーニングすることは非常に困難であると思われる。幸いなことに、このプロジェクトの大きな可能性(カイコのRNAノックダウンは挑戦するべき重要な課題であること)を評価したAUM BioTech社は、新しいFANA ASOを無償で提供して私たちをさらにサポートしてくれることになった。したがって私たちは、次の数ヶ月にわたって、候補となるFANA ASOのスクリーニングを行える見込みである。
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