• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

機械学習を用いた磁気圏-電離圏-熱圏間のエネルギー伝搬に基づく熱圏冷却の予測

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0368
配分区分基金
研究機関国立極地研究所

研究代表者

小川 泰信  国立極地研究所, 共同研究推進系, 教授 (00362210)

研究分担者 BAG TIKEMANI  国立極地研究所, 共同研究推進系, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
キーワード熱圏冷却 / 電離圏
研究実績の概要

2010年11月6日から11月9日にかけての太陽風動圧の急激な変化(減少)に対する一酸化窒素5.3μm放射の応答を、 米国TIMED衛星に搭載された広帯域放射サウンディング観測機器(SABER)及び、 EISCATトロムソレーダー、複数の数値シミュレーションモデルを用いて調査した。その結果、太陽風動圧の急激な減少の直後に、高緯度領域で一酸化窒素放射の顕著な増加と、沿磁力線電流(FACs)の増加が起きていた。その沿磁力線電流の増加に伴い、低エネルギー降下電子フラックスやジュール加熱率が増加していることが、各種の衛星・地上観測や数値シミュレーションによる総合解析から示された。これらの極域におけるジュール加熱率と降下電子フラックスの増大が、一酸化窒素による放射冷却の増大を直接的及び間接的に促進することが示唆される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

太陽風擾乱時における熱圏冷却に関する研究成果を2編の学術論文にまとめ、Scientific Reports誌及び、Frontiers in Astronomy and Space Sciences-Space Physics誌に投稿し、査読者からのコメントに応じて改訂することができたため(注:その後、2024年4月に、2編の学術論文の掲載受理が決定した)。

今後の研究の推進方策

JSPS外国人研究員の研究期間内に、2編の論文を出版すると共に、太陽フレアに対する熱圏冷却応答などの新たな研究課題に取り組む。

次年度使用額が生じた理由

外国人特別研究員の令和6年度採用期間(2024年4月1日~5月23日)内に、2編の論文出版費を支出するため(注:2024年4月には、2編の論文の掲載受理が決定している)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Impact of Solar Proton Events (SPEs) on thermospheric cooling emission2023

    • 著者名/発表者名
      Tikemani Bag and Y. Ogawa
    • 学会等名
      The 14th Symposium on Polar Science
  • [学会発表] Response Time of Joule Heating Rate and Nitric Oxide Cooling Emission During Geomagnetic Storms: Correlated Ground-Based and Satellite Observations2023

    • 著者名/発表者名
      Tikemani Bag
    • 学会等名
      EISCAT 研究集会(極地研及び名大ISEE研究集会)

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi