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2022 年度 実績報告書

視床下部MCH神経による末梢組織でのエネルギー消費・熱産生の制御メカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 21J01046
配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

伊澤 俊太郎  北海道大学, 獣医学研究院, 特別研究員(CPD)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2026-03-31
キーワード代謝 / 睡眠 / 視床下部
研究実績の概要

国際競争力強化研究員(CPD)の主要渡航期間としてドイツ国Max Planck Institute for Metabolism Researchに滞在し、国外受入研究者であるJens Bruning教授と研究を実施した。研究所内で確立している代謝計測システムに加え、申請者が知見を持つ睡眠測定に関する実験装置を設置し、代謝と睡眠の両方が測定できるシステムを確立した。研究所内で見つかった代謝を調節する複数の神経回路について申請者が睡眠測定を実施し、代謝と睡眠の両方を制御する神経回路を一部見出した。
さらに、これまでC57BL6マウスで報告されている「暗期での雌のノンレム睡眠時間が雄よりも短いこと」、「高脂肪食給餌に伴いノンレム睡眠が断片化すること」について申請者の実験設備ても再現を検証し、代謝と睡眠の関連について適切な環境下で実験を実施できていることを確認した。
また、令和4年6月には日本に一時帰国し、国内受入研究者である北海道大学・木村和弘教授とのディスカッションを通じ末梢臓器との関連可能性について検討を進めた。また、麻布学園高校にて高校生に研究を紹介するアウトリーチ活動を実施した。
令和4年10,11月には日本自律神経学会、神経内分泌学会、認知症学会にてドイツからオンラインでの発表を行い、昨年度出版した論文(Izawa et al. J Physiol 2022)について日本自律神経学会論文賞を受賞した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

実験設備のセットアップを計画よりも早期に完了し、一部の遺伝子改変マウスで代謝と睡眠に関する表現系を見出すことができた。
また、オンラインでの発表機会を通じ、ドイツ国内滞在中であっても日本国内の学会に参加することができた。

今後の研究の推進方策

現在までに見出した代謝と睡眠の両方を制御する神経回路について、今後はいかなる分子が当該神経回路を調節しているかを特定するため、特定分子受容体のConditional knockoutマウスでの代謝・睡眠解析や、特定分子のGenetically encoded sensorsを当該神経に発現させてのファイバーフォトメトリー解析を実施する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [国際共同研究] マックスプランク代謝研究所(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      マックスプランク代謝研究所
  • [学会発表] 視床下部MCH神経によるエネルギー代謝制御メカニズムの解明2022

    • 著者名/発表者名
      伊澤俊太郎
    • 学会等名
      日本神経内分泌学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 視床下部MCH神経による褐色脂肪とエネルギー消費の制御2022

    • 著者名/発表者名
      伊澤俊太郎
    • 学会等名
      日本自律神経学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 視床下部MCH神経によるレム睡眠中の記憶忘却メカニズム2022

    • 著者名/発表者名
      伊澤俊太郎
    • 学会等名
      日本認知症学会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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