研究実績の概要 |
国際競争力強化研究員(CPD)の主要渡航期間としてドイツ国Max Planck Institute for Metabolism Researchに滞在し、国外受入研究者であるJens Bruning教授と研究を実施した。研究所内で確立している代謝計測システムに加え、申請者が知見を持つ睡眠測定に関する実験装置を設置し、代謝と睡眠の両方が測定できるシステムを確立した。研究所内で見つかった代謝を調節する複数の神経回路について申請者が睡眠測定を実施し、代謝と睡眠の両方を制御する神経回路を一部見出した。 さらに、これまでC57BL6マウスで報告されている「暗期での雌のノンレム睡眠時間が雄よりも短いこと」、「高脂肪食給餌に伴いノンレム睡眠が断片化すること」について申請者の実験設備ても再現を検証し、代謝と睡眠の関連について適切な環境下で実験を実施できていることを確認した。 また、令和4年6月には日本に一時帰国し、国内受入研究者である北海道大学・木村和弘教授とのディスカッションを通じ末梢臓器との関連可能性について検討を進めた。また、麻布学園高校にて高校生に研究を紹介するアウトリーチ活動を実施した。 令和4年10,11月には日本自律神経学会、神経内分泌学会、認知症学会にてドイツからオンラインでの発表を行い、昨年度出版した論文(Izawa et al. J Physiol 2022)について日本自律神経学会論文賞を受賞した。
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