今後の研究の推進方策 |
今後は「NHC 銅(I)錯体を用いた分子間ギア運動の連動性変化と固体発光特性の調査」について論文投稿を進める予定である。また、新たな研究計画として「NHC 金属錯体を用いた双極子を有する回転部位の連動運動制御」を行っていく予定である。予備実験として2,2’,3,3’テトラフルオロビフェニルを用いたNHC金(I)2核錯体を合成し、1,4ジフルオロベンゼン及び1,3ジフルオロベンゼン中で再結晶を行った結果、いずれの場合もジフルオロベンゼンを包摂した結晶が得られており、いずれの結晶においても包摂溶媒のジフルオロベンゼン及びテトラフルオロビフェニルが交互に配列している結晶構造を取っていることが明らかとなった。今後は包摂溶媒の検討や、固体NMR測定を用いた分子運動の解析による連動性の違いの有無や固体発光特性の測定を行う。
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