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2023 年度 実績報告書

ケトン食及び間欠的絶食を応用したアスリートの新規減量方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ0340
配分区分基金
研究機関筑波大学

研究代表者

近藤 衣美  筑波大学, 体育系, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード減量 / スポーツ / 栄養 / アスリート
研究実績の概要

本研究は、間欠的絶食やケトン食がアスリートの減量時の食事法として適しているかを明らかにすることを目的に実施した。間欠的絶食とは、エネルギー摂取量を増減させながら減量する方法であり、ケトン食とはエネルギー産生栄養素のうち脂質の比率が多い食事のことである。アスリートの中でも体重階級制競技のアスリートの中には、相手よりも強い筋力で試合に臨むために1週間以内に体重の5%以上を減少させる急速減量を実施するがいる。しかし、急速減量を実施すると筋力は低下する。そこで、計量後に筋力を回復させる栄養摂取が必要となる。そこで、本研究はアスリートに適した減量及びリカバリープログラムを確立することを目的とした。
この目的を達成するために、はじめに減量前のアスリートの身体組成とエネルギー消費量及び水分代謝量、および環境因子との関連を調査した。本研究では、空気置換法で測定した身体体積、二重標識水法で測定した体水分量を用いた身体組成の3成分モデルから体脂肪量及び除脂肪量を推定した。柔道選手男女43名(男性34名、女性9名)を対象に、通常練習期1週間のエネルギー消費量と水分代謝量を二重標識水法で測定した。その結果、総エネルギー消費量は除脂肪量と最も高い相関関係がみられ(r = 0.897, p < 0.001)、水分代謝量は身体体積と最も高い相関が認められた (r = 0.577, p < 0.001)。重回帰分析の結果、水分代謝量には身体体積の他に気温、身体密度、性別が関連因子として検出された。
レスリング選手を対象とした減量方法の症例報告では、世界トップレスリング選手の試合に向けた減量方法と健康及びパフォーマンスとの関連を報告した。全日本レスリング選手権に出場したトップ女子選手においても欠食、低脂質食、減塩食、飲水制限、運動量の増加、サウナスーツを着用した運動の減量方法が用いられていた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [国際共同研究] University of Lisbon(ポルトガル)

    • 国名
      ポルトガル
    • 外国機関名
      University of Lisbon
  • [国際共同研究] Leeds Beckett University(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      Leeds Beckett University
  • [雑誌論文] Nutritional and Training Strategies for Actual Competition in World-Class Japanese Female Wrestler: A Case Report2024

    • 著者名/発表者名
      KONDO Emi、SAITO Masashi、UCHIZAWA Akiko、TAMAI Shinsuke、WATANABE Koichi、SAGAYAMA Hiroyuki
    • 雑誌名

      Journal of Nutritional Science and Vitaminology

      巻: 70 ページ: 72~75

    • DOI

      10.3177/jnsv.70.72

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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