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2020 年度 実績報告書

白亜紀末の海洋酸性化とアンモナイト・オウムガイにおける絶滅選択性の関連の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20J00376
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

田近 周  東京大学, 総合研究博物館, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2025-03-31
キーワード大量絶滅事変 / 頭足類 / 海洋酸性化
研究実績の概要

本研究では、地球史上において生物多様性が劇的に減少した大量絶滅事変のひとつである白亜紀末のK-Pg絶滅事変のメカニズム焦点を当てる。とりわけ、類似した殻形態を持つアンモナイトとオウムガイ類に注目し、アンモナイトはなぜ絶滅しオウムガイは絶滅を免れたのか、というテーマを扱う。その中でも、その要因の1つとして提唱されている仮説のひとつである海洋酸性化と絶滅の選択性について検証する。
本研究プロジェクトの初年度は、新型コロナウイルスの影響により、当初予定していた国外における野外調査や分析が遂行できなかった。また、研究代表者の長期滞在先であるニューヨーク市のロックダウンにより所属機関であるアメリカ自然史博物館に当年度初頭数か月間立ち入ることができず、ロックダウン緩和後も年度内を通して同博物館への立ち入りが週1~2回に制限された。短い時間の中ではあるが、標本の観察やCT撮影のための標本の選別を行った。いくつかの化石サンプルについてはCT撮影を行った。また既存の頭足類殻のCTデータなどを用いて形態の解析を行った。2021年度に繰り越して行った研究活動では、CT撮影・形態解析を中心に遂行した。2021年度においても野外調査の遂行が困難であったことから、これについては次年度以降に遂行する。また、化学分析については共同研究を予定している米国の研究機関がロックダウンにより閉鎖していたことが原因で進められていなかったが、これについても次年度に遂行する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響により本研究の初年度(2020年度)は様々な活動が制限され、当初計画していた事項の遂行が困難になった。しかしながら、研究の準備段階で取得していたデータの解析などを行い関連する研究成果も出すことができた。

今後の研究の推進方策

これまで実施できていなかった国外での野外調査を行い、化石サンプルの採取を行う。採取したサンプルの形態解析、化学分析を行う。ヨーロッパ・米国などの博物館・大学を訪問しそれらが所有する標本の観察・CT撮影を行う

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [国際共同研究] University of Burgundy/University of Lyon(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      University of Burgundy/University of Lyon
  • [国際共同研究] American Museum of Natural History(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      American Museum of Natural History
  • [国際共同研究] University of Bremen(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      University of Bremen
  • [雑誌論文] Reappraisal of the latest Albian (Mortoniceras fallax Zone) cephalopod fauna from the classical Salazac locality (Gard, southeastern France)2021

    • 著者名/発表者名
      Jattiot Romain、Lehmann Jens、Latutrie Benjamin、Vuarin Pauline、Tajika Amane、Vennin Emmanuelle
    • 雑誌名

      Geobios

      巻: 64 ページ: 1~46

    • DOI

      10.1016/j.geobios.2021.01.001

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 断層撮影法による化石・現生頭足類殻内部構造の復元2021

    • 著者名/発表者名
      田近 周
    • 学会等名
      日本古生物学会
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Morphology and Systematics of modern nautilids.2020

    • 著者名/発表者名
      Tajika Amane, Morimoto Naoki, Landman N. H.
    • 学会等名
      The Geological Society of America
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2022-12-28   更新日: 2023-08-01  

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