今後の研究の推進方策 |
・本年度はまず王制期イランにおける国会選挙を分析した論文Iran and the United States: How Majlis Elections Cultivated Their Communication, 1954-61を、世界トップクラスの中東研究雑誌International Journal of Middle East Studiesに投稿予定である。 ・さらに、イランの選挙についての本出版に向けて原稿を執筆する予定である。これはBlaydes教授をはじめアメリカで交流した諸研究者からのすすめである。本研究は権威主義体制下の選挙研究を中心に比較政治学にも貢献するものであるが、データの制約から比較政治学での著書出版に必要な量的分析が困難となる見通しである。そこで、イラン研究により重きを置いた本の出版を目指す。今後は、王制期のデータ収集が途中なので、アメリカで集めたペルシャ語新聞の読解を継続する。またイスラーム体制発足後40年の歴史の中で、国会選挙管理制度は数回変更され、直近では2023年に法改正が行われた。よって最新の法律の変更点の翻訳、および体制の意図を分析する。それらを合わせた原稿を数年以内に欧米のBook Conferenceで発表し、編集者とのネットワークを構築し出版に繋げる予定である。
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