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2023 年度 実績報告書

バーチャルリアリティを利用した身体意識と身体近傍空間の関係性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ0611
配分区分基金
研究機関東京大学

研究代表者

峯 大典  東京大学, 学際情報学府, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
キーワード身体近傍空間 / 身体認知 / 空間知覚
研究実績の概要

本研究は、身体運動の操作に伴う身体意識の変化が身体近傍空間の空間表象に与える影響を調べることを目的とした。令和3年度から令和4年度にかけて行った心理実験の結果、バーチャルリアリティを用いて手の見た目や運動をそれぞれ左右反転提示した際に、身体近傍空間内における視覚と触覚の整合性の関係が変化することを示した。これは手の視覚表象と自己受容感覚表象が持つ静的な位置情報および動的な運動情報のそれぞれを基準として、手と視覚刺激の相対的な位置関係が表現されている可能性を示唆するものであった。
今年度は、脳機能計測を用いて身体性自己意識と身体運動の関係について国外の研究者と共同研究を行った。身体に関わる情報は様々な形で入力されているが、ヒトはこれらの情報をどのように利用して身体運動を実現しているのかという点に着目し、バーチャルリアリティを用いて身体情報を操作した際の脳波を計測・分析することでこれを実現した。
具体的な内容としては、手の視覚フィードバックを実際の手の位置からずらして提示し、視覚表象と自己受容感覚表象間の距離を操作することによって両者が多感覚統合される(身体所有感が生起する)条件と多感覚統合されない(身体所有感が生起しない)条件を作成した。これらの条件下でリーチング課題を行い、運動開始直前の脳波を分析することによって、多感覚統合の有無によって視覚情報および自己受容感覚情報の運動計画への寄与の仕方が変化するのかということを調べた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] Lausanne University Hospital(スイス)

    • 国名
      スイス
    • 外国機関名
      Lausanne University Hospital
  • [雑誌論文] The left-right reversed visual feedback of the hand affects multisensory interaction within peripersonal space2024

    • 著者名/発表者名
      Mine Daisuke、Narumi Takuji
    • 雑誌名

      Attention, Perception, & Psychophysics

      巻: 86 ページ: 285~294

    • DOI

      10.3758/s13414-023-02788-0

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2024-12-25  

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