今後の研究の推進方策 |
次年度は,本年度構築した実験環境を用いて,風速・風温・風の印象といった風に関する知覚がクロスモーダル効果によってどのように変化するのかを明らかにする. 申請時に対象とした風速知覚,風温知覚のうち,西牧ら[1]によって視覚刺激により風速を実際より遅く知覚させられることが明らかになっている.他方で,風速を実際より速く知覚させることや,風温の変化を知覚させることが可能かどうかは解明されていない.さまざまな視覚・聴覚提示に着目し,参加者を募っての実験を通じて風知覚の変化を測定する. [1]: 西牧 侑哉 ほか, VR環境下での風の強さ知覚における視触覚統合, 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, 2021, 26 巻, 1 号, p. 14-21.
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