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2022 年度 実績報告書

認知文法からみる日本手話の使役構文

研究課題

研究課題/領域番号 21J21787
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

松田 俊介  東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2024-03-31
キーワード日本手話 / 使役 / 認知文法
研究実績の概要

本研究の目的は、①日本手話の使役構文を認知文法の観点から記述すること、②日本手話の言語保存をすることの2点である。①:初年度は新型コロナウイルスの影響もあり、予定していたほどフィールドワークを行うことができなかったが、令和4年度は予定通り行うことができた。②:日本手話 (ひいては手話一般)の記述で用いられる道具立てである「ラベル」を批判的に検討し、その成果を日本言語学会や東京大学言語学論集で発表した。ラベルの使用中止を訴え、その実践を京都大学言語学研究に投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的は、①日本手話の使役構文を認知文法の観点から記述すること、②日本手話の言語保存をすることの2点である。①:初年度は新型コロナウイルスの影響もあり、予定していたほどフィールドワークを行うことができなかったが、令和4年度は予定通り行うことができた。②:日本手話 (ひいては手話一般)の記述で用いられる道具立てである「ラベル」を批判的に検討し、その成果を日本言語学会や東京大学言語学論集で発表した。ラベルの使用中止を訴え、その実践を京都大学言語学研究に投稿した。なお、ラベルを使用しない論文は他にもあり、それは現在査読中である。
このように今年度の計画はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

2023年度も継続してフィールドワークを行う。具体的には、6人の母語話者に対面もしくはzoomで調査する。得られたデータは、ELANでアノテーションを付して保存する。研究成果は、 国際学術雑誌に投稿する予定である。なお、現在申請者はラベルを使用していない論文を一つ書き終えており、それは査読中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 日本手話研究はラベルを使用するべきではない2022

    • 著者名/発表者名
      松田俊介
    • 雑誌名

      東京大学言語学論集

      巻: 44 ページ: 193-209

    • DOI

      10.15083/0002005831

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本手話における「変化で属性を表す」メトニミー2022

    • 著者名/発表者名
      松田俊介
    • 雑誌名

      京都大学言語学研究

      巻: 41 ページ: 1-17

    • DOI

      10.14989/281539

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] グロス実践における問題点とその背景にある言語観2022

    • 著者名/発表者名
      浅岡健志朗, 石塚政行, 松田俊介
    • 学会等名
      日本言語学会第165回大会
  • [学会発表] 表示は何を表示するか:グロス・ラベル・図2022

    • 著者名/発表者名
      松田俊介, 田中太一
    • 学会等名
      日本言語学会第165回大会
  • [学会発表] ブロックの比喩の功罪と動的言語観2022

    • 著者名/発表者名
      田中太一, 浅岡健志朗, 石塚政行, 松田俊介
    • 学会等名
      日本言語学会第165回大会

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公開日: 2023-12-25  

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