研究課題/領域番号 |
22KJ0730
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配分区分 | 基金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 慧 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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キーワード | 銀河進化 |
研究実績の概要 |
本年度は、研究実施計画で掲げていた「星形成を終えようとしている静かな銀河による原始銀河団探査」、「銀河のサイズにおける環境依存性と環境効果が生じた原因の調査」に関連してジェームズウェッブ宇宙望遠鏡NIRCamの画像に基づく遠方(赤方偏移3-5)にある星形成を終えようとしている静かな銀河の形態調査を行った。この赤方偏移帯で初めてこの銀河種族の一般的な大きさ、形態を評価し、星形成を終えようとしている静かな銀河は近傍の同種族より小さい一方、バルジと呼ばれる構造はすでに存在することを確認した。 また、昨年度星形成を終えようとしている静かな銀河による原始銀河団を1領域発見したが、サンプルを増やしより一般的な描像に迫るため、ケック望遠鏡MOSFIREによる追分光観測を別の1領域に対して行った。現在データ解析中であり、2024年度中に報告し、この原始銀河団種族、そして内部の銀河の一般的な性質に迫りたいと考えている。 これらの研究成果や以前の成果を元に、2023年度は国際学会における発表を5件、国内学会における発表を1件行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
JWSTによる星形成を終えようとした静かな銀河の形態評価という研究計画の内容から発展した研究を行うことができた。この結果は2024年度に銀河のサイズの環境依存性を理解するのに活かされると考えている。一方で、静かな銀河による原始銀河団の多波長観測における評価は2023年度には行うことができなかった。銀河のサイズの環境依存性と合わせて、2024年度に進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はまず2023年度に行った静かな銀河による原始銀河団の観測結果をまとめ、論文として報告する予定である。これらの原始銀河団の多波長観測における評価はJWSTなどの望遠鏡に観測提案書を提出し、進めていく。また、2023年度に行った形態調査の手法を活かして、「銀河のサイズにおける環境依存性と環境効果が生じた原因の調査」を行っていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
旅費の高騰などに伴い予算の各項目の支出割合を変更したため、差額が生じた。差額は翌年度の旅費として使用する予定である。
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