今後の研究の推進方策 |
2年目の研究では、初年度に開発した光触媒材料に対して、金属ナノ粒子の担持を行う。その際、どのような金属種が担持可能で、安定なのか明らかにする。また、担持した金属ナノ粒子上に、新たな光触媒を析出させることが、最終目的であるため、複合予定の光触媒の組成に含まれる金属種のさらなる複合を試みる。具体的には、Cd,Cu,Ag,Bi,Au,Pt等の金属種で検討を行う予定である。 最終年度では、上記手法で複合した光触媒材料を、水分解反応および光改質反応に活用する。特に、光改質反応では、リグノセルロースやプラスチックの分解に対する活性を評価する。その際、改質対象の種類によって、求められる光触媒の酸化還元力が異なるため、複合体の最適化を行い、従来よりも高効率な反応系の確立を目指す。
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