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2023 年度 実施状況報告書

政治はジェンダーバイアスを再生産するのか:代表制民主主義の象徴性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ0756
配分区分基金
研究機関山形大学

研究代表者

芦谷 圭祐  山形大学, 人文社会科学部, 講師

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
キーワード政治学 / 議会 / 選挙 / ジェンダー
研究実績の概要

量的テキスト分析などを用いた研究をいくつか実施し、その成果を公表した。
単語埋め込みという手法を活かして、戦後日本の国会議員のジェンダーバイアスの強さを推定し、日本政治学会で成果を発表した。具体的には、1947年から2022年までに国会でなされたすべての議員の発言から、女性とケア労働がどれほど強く結び付けられているのか、どのように推移してきたのかを明らかにした。現在論文執筆中である。
また、トピックモデルを活用し、2005年から2022年までの憲法審査会の議論から複数のトピックを推定し、国会議員が憲法について何を議論しているのかを分析した。人権や安全保障、統治機構についてどの程度国会議員が関心を割いているのかを分析した。分析からは、統治機構や人権に関するトピックへの言及が全体的に少ない一方で、防衛トピックに関しては党派的な違いが大きいことなどが明らかになった。政治学若手研究者フォーラム、計量・数理政治研究会(JSQPS)で成果を発表した。現在論文執筆中である。
最後に、2011年から2019年までの政令市議会議員選挙の投票所別の投票率を事例に、女性候補者の数が有権者の投票参加に与える影響を分析し、論文としてまとめた。特に、女性が目新しい状況において、女性候補が投票率を上昇せる効果が大きくなることを明らかにした。具体的には、女性議員が少ないほど効果が大きく、新人候補よりも現職候補の方が効果が大きいことが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データの収集や研究手法の習得が順調に進んだ。研究報告も行った。一方で環境の変化もあり、論文の公表はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

構築したデータを用いた分析を進め、論文として発表する。

次年度使用額が生じた理由

生活、研究環境が大きく変化したことから研究及び予算の執行が滞ったため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Reactive but Strategic Saliency Manipulation: A Dynamics of Party Politics and Constitutional Debates2024

    • 著者名/発表者名
      石間英雄, 芦谷圭祐
    • 学会等名
      計量・数理政治研究会(JSQPS)
  • [学会発表] Tracking Parliamentary Speeches on “Women” in a Male-dominated Legislature: An Inductive Approach Using Word Embedding2023

    • 著者名/発表者名
      芦谷圭祐, 井元拓斗, 石間英雄, 中越みずき
    • 学会等名
      日本政治学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 憲法と議論:憲法審査会のテキスト分析2023

    • 著者名/発表者名
      石間英雄、芦谷圭祐
    • 学会等名
      政治学若手研究者フォーラム

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公開日: 2024-12-25  

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